著作権:インターネット利用時のNG行為の簡単まとめ!

株式会社IPリッチのライセンス担当です。
本記事では、著作権の知識がないままにやってしまいがちなコピペ転載や無断改変などのNG行為を取り上げ、その具体例と法的リスクを解説します。皆様が知らずに著作権を侵害してしまう事態を防ぎ、著作権を正しく理解して思わぬトラブルや法的リスクを回避するためにお役立てください。
インターネット上の複製・公衆送信に関わるNG行為
インターネットでは他人の文章や画像、音楽などの著作物を簡単にコピー・共有できますが、著作権者の許諾なく著作物を複製したり公衆送信(ネット上に公開)することは違法な利用に当たります[1]。著作権者は自分の著作物を独占的に利用できる権利(複製権・公衆送信権など)を持っており、無断利用はこれらの権利を侵害します。また、故意に著作権侵害を行えば10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(法人は3億円以下の罰金)といった刑事罰が科される可能性もあります[2]。以下に、ネット上で陥りがちな複製・公衆送信に関するNG行為の具体例を紹介します。
- コピペ転載(無断転載):他人のサイト記事やブログ文章をコピーして自分のサイトやSNSに投稿する行為です。たとえば新聞記事を撮影した写真やスクリーンショットをそのままSNSにアップすることは、この典型例で著作権侵害になります[2]。他人の撮った写真やイラストを許可なく再掲載するのも同様で、著作物の複製権を侵害します。「ネットに載っていたから自由に使っていい」というのは誤解で、公開されている著作物でも権利者の許諾なしに転載・共有することはNGです。
- 著作物の読み上げ配信:小説や記事、漫画のセリフなど文字で書かれた他人の著作物を、許可なく音声で読み上げて配信する行為です。朗読した内容を動画サイトやSNSで公開することは著作権法違反となります[3]。文章をそのまま音声化して不特定多数に届けるのは、著作物を公衆送信する行為に該当するためです。たとえ無料の配信でも、著者の許可なく他人の作品を朗読してネットに公開することは避けましょう。
- キャラクターの模写・無断利用:漫画やアニメのキャラクターを真似て描いたイラストを許可なくネットに公開する行為です。自分で描いたとしても、元のキャラデザインに依拠した二次創作物を無断で公開すれば著作物の複製・翻案権(改変権)侵害となる可能性があります[4]。誰が見ても有名キャラクターとわかるようなイラストを勝手に掲載すると、権利者の利益を害しうるため危険です。また、有名キャラの画像を無断でSNSアイコンに使うケースも見られますが、これも許諾のない利用でありNGと言えます。
- 楽曲の無断使用:他人の楽曲(音楽)を権利者の許諾なく利用する行為です。例えば、市販の音楽を動画のBGMに付けたり、カラオケ音源に合わせて歌唱して配信したりする場合が該当します。楽曲の作詞者・作曲者が持つ著作権(演奏や録音、送信する権利など)を無断で侵害することになり違法です[5]。曲の一部だけであっても同様で、許諾なく使えば著作権侵害になります。音楽を利用したいときはJASRAC等を通じて使用許諾を得るか、著作権フリー音源を使うようにしましょう。
- 違法ダウンロード:インターネット上に無断アップロードされた映画・音楽・漫画などを、違法と知りながらダウンロードする行為です。以前は私的利用の範囲ならダウンロードが黙認される部分もありましたが、現行法では海賊版だと知りつつ有償著作物をダウンロードする行為は私的目的でも違法と明記され、2年以下の懲役または200万円以下の罰金が科される可能性があります[2]。2021年の法改正で音楽・動画以外のコンテンツ(漫画・書籍・論文など)も原則として違法ダウンロードの対象となりました。ただし、数ページ程度の雑誌記事の取得など軽微なものは除外規定があります。いずれにせよ、違法アップロードされたファイルはたとえ個人利用でも手を出さないのが安全です。
著作物の改変に関わるNG行為
「元の作品に少し手を加えれば問題ないだろう」と考えて無断で改変することも危険です。著作権には元の著作物を基に翻訳・編曲・変形(改変)する翻案権が含まれ、これも著作権者だけが持つ権利です[8]。他人の著作物を許可なく改変して公開すれば、翻案権の侵害となります。また著作者には内容や題材を無断改変されない同一性保持権(著作者人格権)もあり、著作者の意思に反する変更はこれも侵害のおそれがあります[9]。以下、改変に関する主なNG例を具体的に説明します。
- 著作物の要約(無断で内容をまとめる):他人の書籍や記事の内容を自分でまとめ直し、許可なくネット上に公開する行為です。一見、自分の言葉に書き換えているので大丈夫と思われがちですが、原著作物の表現上の本質的な特徴をそのまま伝えるような要約は著作権侵害となる可能性が高いとされています[6]。特に元の文章を読まなくても内容が分かるような詳細な要約は、著作権者の利益を損ねるため無断では認められません。書評ブログなどで本の内容を紹介する際も、要点を詳しくまとめすぎると違反リスクがあるので注意が必要です。
- 画像・写真の加工利用:インターネットで見つけた他人の画像を加工(トリミングや色調変更、合成など)して自分のサイトやSNSに掲載する行為です。他人の写真を多少加工したからといって自由に使えるわけではなく、無断加工は著作権侵害になります[7]。著作権法上、著作物の加工・編集は著作権者の専有する翻案権に触れ[7]、また改変されたことで元の作者の意図しない表現となれば同一性保持権の侵害にもなりえます[7]。例えば他人の撮影した写真を一部切り抜いて自社広告に使ったりするのはアウトです。許可なく加工できるのは私的利用の範囲内など法律で限定的に認められた場合だけであり[7]、加工後の作品をネット公開するのはNGと心得ましょう。
- 翻訳(無断翻訳の公開):他人の文章や漫画、論文などを許可なく別の言語に翻訳して公開する行為も違法です。著作権者は翻訳されること自体をコントロールできる翻訳権を持っており、無断翻訳はその侵害にあたります[8]。たとえば英語の記事を日本語に訳してブログに載せる場合、本来は原著作者の許諾が必要です。翻訳によって生まれた訳文にも訳者に著作権が発生しますが、だからといって原作者の許可なしに訳文を公開して良いわけではありません(翻訳は原作の派生物であり、原作者にも権利があります)。海外の論文や小説を勝手に訳してネット公開することは避け、どうしても紹介したいときは引用の範囲に留めるか許諾を得るようにしましょう。
- 替え歌(歌詞の改変):既存の楽曲の歌詞を変えて歌唱・公開するいわゆる「替え歌」も、著作権法上は注意が必要です。替え歌は元の歌詞という著作物を改変して新たな表現を作る行為であり、無断で行えば著作権者の翻案権を侵害することになります[9]。また元の作者の意図しない歌詞改変は同一性保持権の侵害にも該当し得ます[9]。趣味で原曲にユーモア歌詞を付けて楽しむ程度なら私的利用ですが、それを録音してYouTube等に公開すれば違法となります。曲のパロディは日本では明確な合法例外がなく原則NGと考え、安全策としては権利者に許可を求めるか公開しないことが賢明です。
- ゲーム改造(MOD使用やデータ改変):市販ゲームのプログラムやデータを改造して、本来意図しないプレイを可能にするMOD(改造ファイル)を無断で使用・配布する行為です。ゲームも著作物ですから、権利者の許可なく改造データを適用して公開すれば著作権(同一性保持権)の侵害となり違法になる場合があります[10]。ゲーム会社が公式にMODを許容していない場合、改造プレイ自体が利用規約違反となり得ますし、改造データやパッチをネットにアップする行為は著作権法違反として訴えられる可能性もあります。なお、自分で購入したゲームのデータを個人の範囲で改変するだけなら私的利用として許される余地があります[10]が、それでもオンラインゲームでは他ユーザーへの迷惑行為となる場合があるため注意が必要です。
著作権上許される例外と私的利用の範囲
以上のように、インターネット上で他人の著作物を無断利用することには多くの法律リスクがあります。しかし、すべての利用が禁止というわけではなく、法律で定められた例外や許される範囲も存在します。著作権法第30条では、個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲内での私的使用のための複製は権利者の許諾なく行えると規定されています[4]。簡単に言えば、自分や家族だけで楽しむ目的であれば著作物をコピー・閲覧・鑑賞してもOKということです。友人同士で回覧する場合も、ごく親しい間柄で人数が少なければ「家庭内等」に準ずると解釈されます。判例上は強い結びつきのある小規模なグループ(おおむね10人程度まで)であれば私的利用の範囲とみなされるとの見解があります[11]。例えば、購入したCDを家族や数人の友人に聞かせる、好きな漫画のコマを切り抜いて身内の勉強会資料に載せる、といったことは法律上問題になりません。
ただし注意したいのは、私的利用でも違法アップロードファイルを入手する行為は許されない点です(前述の通りダウンロード規制があります)。また会社や学校など組織内での利用は「家庭内」に該当しないため、社員や生徒相手であっても無断で配布すれば私的利用の例外は適用されません[11]。さらに、著作物を引用して利用する場合には「引用」の法律要件を満たせば無断利用が認められますが(出所の明示など厳格な条件あり)、単に都合よく作品の大部分を載せるような行為は引用とは見なされません。「非営利だから大丈夫」という誤解も禁物で、営利目的でなくても公衆に公開すれば私的領域を超えるため違法となり得ます[4]。
要するに、他人の著作物を利用する際は「公開しない」「範囲を限定する」ことで私的利用に留めるのが基本です。インターネットに載せる以上は不特定多数の目に触れるため、事前に著作権者から許諾を得るか、あらかじめ許諾された素材(フリー素材やCreative Commonsライセンスの作品など)を使うようにしましょう。著作権が消滅したパブリックドメインの作品であれば自由に使えますし、自分で撮影・制作したコンテンツであればもちろん問題ありません。
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以上、インターネット利用における著作権上のNG行為とそのリスク、そして許される範囲について解説しました。適切に著作権を尊重することはビジネスの信頼にもつながります。また、著作権と同様に知的財産には特許なども含まれます。自社や個人が保有する特許を有効活用したいとお考えの方は、特許の売買・ライセンスプラットフォーム「PatentRevenue」(https://patent-revenue.iprich.jp)をご活用ください。PatentRevenueは株式会社IPリッチが提供するサービスで、企業や個人事業主が特許を収益化することを支援します。未活用の特許を必要とする企業に橋渡しし、ライセンス契約や売買のマッチングをサポートいたします。興味のある方はぜひ無料登録してみてください。
(この記事はAIを用いて作成しています。)
参考文献
- 公益社団法人著作権情報センター(CRIC)「著作物を無断で使うと?」【著作権Q&A】, https://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime8.html
- T&A税理士法人「SNS時代の必須リテラシー『著作権』のきほん」(2024年10月28日), https://tax-help.jp/topics/2024/10/sns.html
- かつした「本の朗読をネットにアップロードしたらどうなるか?」(2021年2月5日), note.com, https://note.com/postrogics/n/n189413a2c1af
- 東京スタートアップ法律事務所 後藤亜由夢「画像の著作権侵害を回避するために最低限理解しておくべきポイント」(2021年5月10日), https://tokyo-startup-law.or.jp/magazine/category05/images-copyright-infringement/
- Audiostock Tips「BGM使用時の著作権は大丈夫ですか?著作権が問題となるシーンまとめ」(2019年3月26日), https://tips.audiostock.jp/entry/copyright
- クリッピング・記事検索サービス ELNET「記事の要約は著作権侵害になりますか?」【著作権Q&A】, https://www.elnet.co.jp/copyright-guide/tag/summary/
- Workship MAGAZINE「ネットで拾った画像は自サイトで無断利用OK!? 知らないと損する著作権」(2022年7月11日), https://goworkship.com/magazine/pictures-copyright/
- クリッピング・記事検索サービス ELNET「記事を英語など多言語に翻訳した場合の著作権はどうなりますか?」【著作権Q&A】, https://www.elnet.co.jp/copyright-guide/concern74/
- 弁護士大熊裕司「パロディと著作権法の関係—替え歌やパロディが違法となる理由とは?」(2024年10月19日), note.com, https://note.com/chosakuken/n/n7fe134d543d4
- モノリス法律事務所「ゲームMODの使用は違法?法的問題点を解説」, https://monolith.law/youtuber-vtuber/mod-game-video-illegal
- 長野第一法律事務所「日常生活の著作権(文章や記事のコピー)」, https://www.naganodaiichi-lo.jp/colum/co-84.html

